exA-Arcadia用再販タイトル「アカとブルー タイプレボリューション」と新作「ドーナツドードードゥ!」の発売が告知されてからはや数ヶ月。
当初は両タイトルとも2023年4月のリリースが予定されていましたが、やや遅れて本日5月31日から、アーケード稼働開始&個人購入者向け納品開始となりました。アミューズメント施設及び個人購入者向け両方に、タイムラグがなく同時出荷が行われています。
アカとブルー タイプレボリューション(再販)
2023年5月31日 再販開始
オペレーター/個人様向け販売価格
通常版ROM 約25万円
限定版ROM 約28万6千円 (等身大POPや限定レバーボタンなどが付属)
本作は2019年にexA-Arcadia用第一段タイトルとして発売されましたが、他のexA-Arcadia用全タイトルが現行商品として受注可能※なことと比較すると、これまで日本国内ではゲームセンターのオペレーター向けにも再販が行われず、個人向けの販売も行われていませんでした。(クラウドファンディングの返礼品としてフリープレイ専用バージョンが少数、出資者向けに頒布されています)
今回は2023年10月31日までの期間限定で、コインオペレーション可能な通常バージョンとして法人&個人向けに再販が行われています。※当初メーカーから「10/1まで」と案内されていましたが、10/31締め切りと受注期間が修正されました
出荷時のバージョンは Ver.1.2.2。詳細の変更点は現時点では未公開ですが、Ver.1.2.1と比較したところクレジット表記などが一部変更されている模様です。
元作品はUnityで作成され、スマートフォン向けに販売された「アカとブルー」(iOS / Android)。
exA-Arcadia版は同作を大幅に強化したものとなっています。
バージョンアップを重ねることで、JVS’ I/O使用時では応答遅延が1フレームまで最適化されました。PCやコンシューマ機器向けのUnity開発をご存じの方であれば、同エンジンの使用で応答速度1フレームを実現していることの凄さ(不可思議さ?)が伝わるかもしれません。
本作はスマートフォン版時点からメーカー側が定めた配信条件が設定されており、exA-Arcadia版発売当初もそれを巡って一悶着があった経緯があります。
今回の再販開始時点から配信に関わる条件は緩和されています。(再販版のROMには特に条件の追記などは記載されていないようです)
※exA-Arcadia用にこれまで発売されたROMタイトルは、全て現行製品として注文が可能。ただし台数限定の限定版本体セットは除く
ドーナツドードードゥ! (新作)
2023年5月31日 稼働/発売開始
オペレーター/個人様向け販売価格
通常版ROM 約8万8千円
Steam、Switchなどで人気のダウンロードアプリのアーケードゲーム化。exA-Arcadia版の追加要素は
2P同時プレイ可能(プレイアブルキャラとして主人公の奥さんが追加)
新規ステージと音楽追加
スコアアタックモード追加
本ゲームモードのアレンジ
メインビジュアル、背景画面などに新規イラスト( イラストレーター 矢部誠(KOU)氏 )
縦画面対応
4:3画面対応
となっています。
本作はROM価格が比較的安価ながら、ロケテストでは好調なインカム実績を残した固定画面アクションゲームです。本稼働での反響次第では、今後も同様な規模感のソフトの強化移植が行われていくことも期待されます。
現在でも6万円台と安価で展開されている「キラキラスターナイトexa」「アストロニンジャマンEXA」等と同様に、exA-Arcadiaでは様々な価格帯で他プラットフォームからの追加要素を盛り込みつつも比較的手軽なIP運用が可能です。既存IPのアーケード展開を考えるメーカーやインディーズ開発者にとっても注目のタイトルになります。
追加情報(exA-Arcadia納期関連)
exA-Arcadiaの新作ロケテスト&リリースが続く2023年春〜初夏ですが、海外需要も重なって商品の納期がやや遅れがちになっているようです。
上記2作品の事前注文分は全数無事に納品が完了した模様ですが、2023年6月には期待の新作「BATSUGUN EXA LABEL」の発売も控えており、すでに海外からの注文数も増えているため、タイミングによっては exA-Arcadiaマザー及び各種ROM の納品に時間を頂く可能性も出てきているそうです。
5/31時点ではマザーの納期は約半月待ちとなっているようですので、導入を検討されている場合は早めにディストリビューターや販売店に問い合わせるのが良いかもしれません。