公式情報
型番:EXA-056
英語表記:BATSUGUN EXA LABEL
言語切替:英語、日本語
プレイヤー人数:1-2
ジャンル:シューティング
画面: 縦(推奨)、横
メーカー:東亜プラン・exA-Arcadia TEAM EXA-AM1
キービジュアル:井上 淳哉
サウンド:坂井 義達(オリジナル)、ヨナオケイシ(アレンジ)
稼働開始日:2023年6月16日(先行稼働&個人販売開始)
価格:通常版 250,000円前後(オープン価格)
限定版ROM 286,000円前後 大のぼり6種類付属
最新バージョン
Ver.1.0.1 (2023/6/21)
Ver.1.5 (2024/11/27〜ロケテスト開始)
exA-Arcadia CEOコメント
弾幕シューティングの原点を現行ジャンルのファンへ
EXA大統領
公式サイト
公式PV
商品構成
以下、本サイトによる解説
製品仕様
ゲームエンジン 独自
応答遅延 JVSダッシュ I/O使用時 1フレーム
JVS I/O使用時 1フレーム
オリジナルJAMMA基板 2フレーム
セガサターン版 3フレーム
PS4版 4フレーム(サターントリビュート)
switch版 5フレーム(サターントリビュート)
アストロシティミニV版 8フレーム
※遅延速度は本サイトの取材調査によるものです。環境やアップデートなどで差異が出る可能性がありますので、あくまで参考数値と捉えてください。
東亜プランの遺作となった「BATSUGUN」は、1993年にアーケード作品としてリリースされた弾幕シューティングの原点といえるシューティング作品である。
1994年、同社の倒産により解散した製作スタッフは、その後CAVEをはじめとした各社で弾幕シューティングの系譜を開花させていく。
「BATSUGUN」は1996年にはセガサターンに移植され、大きく年月を経た2022年には「アストロシティミニV」に移植されるが、もともとが15KHz環境のJAMMA基板ということもあり、液晶が普及し尽くした近年では高品質で完全な動作環境を構築することは困難な状況だった。(サターン版は当時としては好評な移植だが、その環境ですら液晶中心の現環境ではプレイ環境の構築が困難だったり、応答速度などでもデメリットがある。元作品ではなくサターン版を移植した2023年版のSwitch、PS4、Steam版も応答遅延などで評価すると、アーケード版の完全移植とは異なるものである。)
アストロシティミニV版はアーケードの移植(エミュレート)だが、応答遅延の面だけで言えば、攻略に値しない遅延の大きさなので、インテリアとしての評価ではなくゲームをガチでプレイする層には相容れない仕様である(個人により体感や評価軸が異なるため、あくまでも「快適にゲームができる=アーケード版に比肩する応答遅延速度の実現」の視点からの記述です。個々の主観や製品の価値を否定するものではありません)
以上のような状況からオリジナルの基板は、2023年現在でも中古相場 30万円〜40万円前後と高値安定が続いている。
そのような状況下で、exA-Arcadia版「BATSUGUN EXAレーベル」は以下の特徴を備えている。
■応答遅延1フレーム以下を実現
JVS規格のアーケードシステムとしても突出した低遅延環境を実現。低遅延液晶を使用することで、オリジナル基板+ブラウン管環境にも比肩する(応答速度ではオリジナルよりも高速な)レスポンスを実現している。表示遅延が劇的に多い低スペックな液晶でない限り、多くの人はあきらかに軽快な操作感を体験できると思われる。
■完全新規を含む5つのゲームモードを収録
・ORIGINAL(オリジナル基板に準じた動作)
・SPECIAL(当時ROM交換の形で流通したロケテ/ショーバージョンの4周全14面構成アレンジ版。1Pでダブルボンバーや、シールド追加、当たり判定の変更などが行われている。総じてプレイ時間が長くなるため、本作ではオペレーター向けオプション項目で出荷時にはユーザー選択不可になっている)
・SPダッシュ(SPECIALのループ面構成を短縮したEXAアレンジ版)
・EXAレーベル(新規ゲーム性を盛り込んだ新モード。かすりによる得点システムなど後年のCAVEシューティングに与する仕様を採用)
・KIWAMIモード 最初から打ち返し弾が画面を覆うなど周回プレイ以上の難度となる上級者モード
■当時のハードウェアをエミュレーションしながら、実機以上の応答速度と新システム、ボイス、各種ガジェット表示などを実装
元基板はMC68000を搭載したアーケード基板だが、本作は新モードの「EXA LABEL」モードにおいても、オリジナル基板向けに製作された形で開発されている。
家庭用ゲームに詳しい方向けに例えると方向性はやや異なるものの、技術力とこだわりで評価が高い株式会社M2が移植を行ったPS2版「ファンタジーゾーン2」(元作品はセガマークIII用)が、アーケード版ファンタジーゾーンが動作するシステム基板「システム16」用として製作され、PS2用システム16エミュレータ上で動作していることに似た構造となっている。
つまり「EXAレーベル」モードすらもオリジナルの「BATSUGUN」アーケード基板で動作しうる設計として、新規ゲームシステムなどが実装されている。
もちろんROMサイズの違いや音声仕様、セキュリティ上の諸問題も含めて、そのままEXAレーベルのデータをオリジナルの基板上に載せて動かすことは現実的には不可能となっているが、要は開発アプローチとして exA-Arcadia側開発スタッフはMC68000のアセンブラでゴリゴリとゲームのコードを記述しつつ、各種ガジェット類の追加実装を含む精度の高いBATSUGUN専用エミュレーションエンジン自体も同時開発するという離れ業を行っている。
本作を担当したexA-Arcadia内製チームはこれまで「GIMMICK EXACT☆MIX」「キラキラスターナイトexa」「アストロニンジャマンEXA」(強化FC、6502エミュレーション)、「サムライスピリッツ零スペシャル完全版」(NEOGEO、MC68000エミュレーション)など、多くのエミュレーション技術での実績があり、exA-Arcadiaが現行ハードウェアの中でも突出している1フレームという応答遅延速度を実装している。
サウンド面ではEXAレーベル版の音源は全てHDステレオ仕様となっている。(元基板はモノラル仕様)
ヨナオケイシ氏によるアレンジBGMが採用されており、タイトル画面での簡単な操作でオリジナル版とサターン版のアレンジ楽曲も選択可能となっている。(サターンの音源とは異なる)
なお、SPモードはデフォルトでサターンアレンジ、SPダッシュはヨナオケイシ版の音源となる。
これはSPが初移植されたバージョンはサターン版となるため、それを踏まえて策定されている。
(クレジット後スタートボタン長押しでメニューが出現する。画面の走査線モードの切替はここでも可能)
音声はオリジナル版の社内スタッフによるものとは異なり、豪華声優陣による追加音声が多く収録されている。声優の選定もオリジナルのBATSUGUNが発売された頃に活躍された(今となっては大御所の)人気声優が起用されており、本作が90年代に多メディア展開や家庭用機へのグレードアップ移植を行っていれば、この配役になったのではなどと想像できる布陣となっている。(2023年に実現したと思うとなかなか感慨深いものがあります)
メインキャスト
ジーノ :うえだ ゆうじ
シュナイダー :麦人
ベルティアナ :平松 晶子
アルティーノ :南 央美
アイスマン :子安 武人
オリシス :緑川 光
今回の限定版ROMにはexA-Arcadia限定版恒例の等身大POPではなく、ゲームセンターで実用可能な「大のぼり」がキャラ別で6種類全部が付属する。ポールやスタンドこそ無いものの、180cm x45cm ののぼり6本、井上淳哉氏直筆サイン入りダンボール(予約者限定)、特製レバーボールなどの構成が発売前に知れ渡ったため、従来のexA-Arcadiaソフト購入個人勢の間でも、今回は限定版を購入する比率が比較的高くなっている(当サイトによる初動出荷数調べ)
店舗購入特典について
販売店により購入者向けに店舗購入特典が設定されている。BEEP & KVClab. からの購入であれば、個人法人問わず入手が可能。両店舗とも特典内容が(豚砲台の種類を除いて)同一なのは、両店舗の共同企画であることによる。
振込/現金購入特典 A5サイズアクリルスタンド
購入者全員特典 豚砲台アクリルキーホルダー(2種類のうち一つ)
exA-Arcadiaの個人購入者向け特典については、各店舗とも単価が高い商品ゆえにプレミアム感を出して販促に繋げたいという意図に加えて、現金特典が別に設定されているのは商売上の理由も大きい(受発注商品としても単価が高く、先入金でないと店舗側の負担が大きすぎるため)
関係諸氏皆が幸せになるので、ぜひ現金/振込での購入をオススメします。
ロケテスト及び更新情報
2022年
12月2日 製品発表プレスリリース
2023年
2月10日 JAEPOエイコーブース「Club EXA in JAEPO」にて開発途中バージョン出展
4月19日〜25日 秋葉原Hey にてロケテスト実施
6月16日 Ver.1.0.0 先行稼働開始&個人向け出荷開始
6月21日 Ver.1.0.1 初期リリース版の微細な不具合を修正。以下修正点
特定条件下でゲーム開始時から経験値ゲージ急増加が発生する事象を修正
ステージ4中ボスの当たり判定不具合修正
2P側ハイスコア表示不具合修正
ガジェットにて10億点数以上のエクステンド表示不具合修正
横画面表示にガジェット追加
2024年
11月27日 秋葉原Hey にて「BATSUGUN EXA LABEL 1.5」ロケテスト開始
BATSUGUN EXA LABEL 1.5 変更点
「BATSUGUN EXA LABEL」導入済のオペレーター/個人向けに無償アップデートで対応。
exA-Arcadiaのソフトウェアアップデートは、ROMのすべてのデータを書き換えることで実施されるため以前のバージョンに戻すことは(特殊な理由がない限り)できない仕様だが、本タイトルはVer.1.0をそのまま内包した上で、新たにゲームモード等が追加された形となっているため、全オペレーター/ユーザーも納得のアップデートとなる。
2024/11/27から行われているロケテストバージョンでの変更点は下記の通り。
※なお英文の資料を頂き当サイトで翻訳しているため、細かなニュアンスなどは後日修正する場合があります。
■EXAレーベル 1.5 追加・変更箇所
EXA LABEL極(きわみ)1.0.xのような熟練者向けでありながら、新規プレイヤーや不慣れなプレイヤーにもプレイしやすいように、EXA LABELをオーバーホールしました。ランクとプレイヤーのパフォーマンス指標に基づいて、弾丸の密度、スピード、得点機会が変化します。
弾丸の総数は元の1.5倍に増加
・敵は画面上に打ち返し弾があっても、常に標準パターンのショットを撃つことができる。
・結果的に極の弾丸パターンがより複雑化。
ダイナミック・ランク・システムを導入
スコアカウンターを直接追跡する騒々しさの代わりに、プレイスタイルと得点成績が時間の経過とともにランクに影響する。
ボムは一般的にランクを下げるが、Vアイテムの収集はカウンターの値に基づいてランクを増加させる。
元ボスのルートは、収集したVアイテムの効果だけでなく、一定のランク上昇にも影響する。
ランク表示の可視化
ボスのパターンを調整し、アクションの少ないデッドタイムを短縮
カウンターの表示と減少動作の簡略化
・爆撃時、上部カウンターは得点計算に使用されるラッチされた値を表示。
・カウンターの下に、収集したVカウントをアイコンと4桁(最大9999)でより分かりやすく表示。
・爆撃後、カウンターは常に0にリセットされる。
・豚砲台の経験値向上(かなりランクを上げます)。
一部の突飛に速い弾種(例:緑の4点星)の速度を低下。
ステージクリア画面でプレイヤーがコントロールを失った場合、ボムアイテムは戦闘機に吸引される。
V集めで得られる経験値は、極と同様にEXAレーベルのカウンター値とEXボス/色違い状態に依存する。
かすりによる経験値の係数をモード毎に変更。
EXA LABEL極(きわみ)のかすりの既存のバグを確認し、1.5用に修正。
ステージ4のボスのタイムアウトの長さを若干調整
敵の行動をより予測しやすくするため、照準アルゴリズムを改善。
EXボス/色違いのボスルートをWARNING画面のボス名の色変更で表示
ボスの難易度をEXボス/色違いボスルートで適切に調整
ファイターのフォーカストレイルをより繊細なパレットに変更
ステージ5で「rin 」の敵を爆撃すると、Specialで見られたように59630点が与えられる。
死亡時にプレイヤーから排出される(P)アイテムの数は毎回増加し、ステージからステージへと維持される。
■SPECIAL’ 1.5 改訂版を追加:
ループの難易度表を、序盤ほど易しくなるように修正。
照準アルゴリズムの改善
■EXA LABEL, SPECIAL1.0 を内包。旧バージョンのバランスとモードルールは変更されず利用可能
全てのモード:
スコアアタックオプションを追加。
デイリーのハイスコアランキングを追加、また全てのバージョン(1.0,1.5など)の別々の表も追加
キャラクターセレクトフレームグラフィックの誤った1ピクセルを修正。
極(きわみ)モードを全モードで選択可能に。
ランクアップ
弾丸の密度を大幅に増加
極モードでもSpecialのループは使用可能
照準の改善と、他のモードでのバグフィックスを採用。
EXA LABEL :
より一貫したスローダウンのためのグレイジングの最適化。
Olisis の 9999 カウンターのボイスキューをより大きく目立つように変更。
カウンターが9999に達した時のサウンドキューを追加。
バグフィックス
SPECIAL / ORIGINAL :
ステージごとのランクテーブルを、典型的な日本/アメリカ地域の難易度カーブを使用するよう修正。
システム面
タイトル画面に、どのモードが有効か無効かを表示するように追加
タイトルスクリーンのコピーライトのテキストフォントを、より見やすくするために変更
プレイヤーのライフがすべて失われた後、コンティニューまたはネームエントリー中に即座にゲームを終了できるバグを修正
フライヤーなど配布物
オペレーター向けフライヤーは国内/海外共通仕様のものが用意されている。
なお2023年2月にJAEPOで少数配布されたチラシは暫定版となっており、下記のものとはデザインが異なる。
各種リンク先
・販売サイト
BEEP( 限定版ROM / 通常版ROM )
KVClab.( 限定版ROM / 通常版ROM )
WGC