exA-Arcadiaプラットフォームで一番売れたタイトルは何か!?
2019年から世界展開でアーケード市場向けに販売が行われているJVSシステム基板 exA-Arcadia。2023年前半時点で30本を超えるタイトルが出荷されています。
業務用のプラットフォーム故にマザーボード及び各タイトルの販売本数などは特に公表されていません。
日本国内では「怒首領蜂最大往生EXAレーベル」「東方電幻景」「赤い刀EXAレーベル」などの人気が高く、個人向けにもそれなりの数が出荷されたため、全世界規模での販売本数ベスト3を挙げるならば必然的にこのあたりが定番だと思われそうですが、果たして実態は如何に?
exA-Arcadia CEOエリック氏に直接取材して判明した驚きの結果をお伝えします。
皆さんも以下の結果を見る前に予想してみて下さい。絶対に予想できない結果になっていると思います… おそらく正解率0%…
第3位 怒首領蜂最大往生EXAレーベル
いきなり3位からですが「1位じゃないの?」という声も聞こえてきそうです。怒首領蜂最大往生のアップグレード移植にして至高の出来のため、ゲームセンターのみならず個人購入者が続出した点でも衝撃的でした。
おそらく日本国内の出荷数だけで言えば、本タイトルが現状1位の可能性が高そうです。
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第2位 やべぇ美女団
「ちょっと待った! …マジ?」という声が多数聞こえてきそう。そもそも本タイトルはexA-Arcadia用ではなく、互換システムの「Hawt Pink Club」用ではありますが、exA-Arcadia及び互換筐体で稼働しているタイトルの販売数ランキングで計上すると、実際にこの順位になります。
実はこの結果には必然性があります。主に北米市場では、exA-Arcadia筐体はバーやレストランなどのロケーションに多数導入されており、その中には「Hawt Pink Club」筐体一式を導入した全米チェーン店のストリップクラブなども含まれています。ストリップクラブと言っても日本の箱モノ風俗の待合所といった淫靡な雰囲気ではなく、酒を飲み交わせる社交的な場所、といった印象もあるとか。
そんな中で本タイトルは「難しいことを考えずに敵を倒していく」「エロス&バイオレンス」「4人同時プレイ」「連コイン、連コイン」といった、まさに大人の社交場に最適な内容。モータルコンバットやピットファイターが大ヒットするお国柄であれば、実は本当にしっかり作り込まれている本作の人気があるのは必然でしょう。アダルトアーケード市場を開拓している「Hawt Pink Club」による筐体セット販売が、まさかの販売数に!
しかし日本国内での稼働数は現状片手で数えることが余裕なため、かなりのギャップを感じますね。
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第1位 功夫VS空手道
日本国内でも一部のゲームセンターでは集中的な人気になっていたりはしましたが、まさか世界市場で本作が一位と予想できた人はかなり少ないのではないでしょうか?
前述の「やべぇ美女団」とも共通しますが、本作はexA-Arcadia専用筐体とセット時に販売されるタイトルの筆頭となっています。キャラ名=拳法流派とわかりやすく、どこかの映画スターのような風貌のキャラが派手に技を繰り出す様子は、ゲームに馴染みがない人でもすぐに入り込めるキャッチーな要素。特にバーやラウンジなど酒が入る場所で、多人数で楽しむタイトルとして人気があるようです。
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まとめ
日本国内ではハイエンドゲーマー向けのストイックな攻略対象、といった印象が強いかもしれない exA-Arcadia各タイトル。海外市場では多人数プレイが好まれることもあり、国内の市場とは大きく異る印象を受けます。
最近の exA-Arcadiaタイトルでは「ドーナツ ドードードゥ!」など、万人向けで分かりやすい作品も出始めており、大手チェーン店やゲームセンター以外のアミューズメントスポットなどで導入が増えていけば、exA-Arcadiaを取り巻く状況の印象も変わっていくかもしれません。
関連サイト
・Hawt Pink Club 公式サイト
・KVClab.製品レビュー記事「18禁基板を嗜むよ#1 「やべぇ美女団」」